皆のもの、今日はわらわの求めに応じてよく集まってくれた。
皆を呼びだした理由はこれである。
今からわらわが読むので心してきくがよい!


姫は封筒を突き出したかと思うと、
その中から1枚の便箋を取り出し、読み始めた。

貴女は美しきプリンセス
そのスカイブルーの澄んだ瞳はまるで
僕を吸い込んで虜にするロンリーハート。


……もし許されるのならば僕はあなたとランデブー
滅びた感じの楽園が今ここにあると思ったような気にさせるほど
僕の気持ちはシャイニングフォース。


以上。
わらわのお気に入りの絵本に、こんなものが挟まっていた。


陳腐な詩を考えることくらいは
平凡な庶民の楽しみとしてわらわは寛大な心で許そう。


しかし! しかしじゃ!
誰かは知らぬが、わらわの宝物に気安く触るな!


そう言って姫はその場で封筒と便箋を破り捨ててしまった。

(画面に触れると……?)
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