↓画像が見られない方はこちら↓ 幸せで、満たされていて、穏やかで、温かな、何不自由の無い暮らし。 尊敬する両親と、信頼出来る親友。 そんな温かな人たちに囲まれて、四ノ宮真由美は幸福に暮らしていた。 裕福な家庭に生まれ、蝶よ花よと大事に育てられた彼女。 幼い頃から一貫性の女学院へ通い、知性と教養を身に付けて。 その結果、清楚で上品な、とても心優しいお嬢様として彼女は成長した。 世の中の美しさを信じ、人を疑うことなく慈愛を持って接する。 そんな彼女は、その見目麗しい容姿と相まって、周囲からは慕われている。 ―――何も知らずにいれば、きっと幸せな未来が待っていた。 覚えてしまった男の味。 覚えてしまった夜の楽しみ方。 覚えてしまった薬物の快感。 覚えてしまった刹那的な快楽。 女として満たされ、愛され、求められる、充実感。 そして知ってしまったのは―――どうしようもなく甘美な堕落の味。 その味を忘れられず、幸福な家庭環境、何不自由のない暮らしをしていたお嬢様は 男に溺れ、わずかなお金と薬のために身体を安売りするようになっていく……。